放送分野などのハイエンド用途にも適した9.0型フルHDカラー液晶ディスプレイモジュールを開発
~産業用のSFT適用商品ラインアップも拡充~
報道関係各位
2012年5月16日
NLTテクノロジー株式会社
9.0型液晶モジュール
「NL192108AC10-01D」
NLTテクノロジー(代表取締役社長:大井進、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、放送機器や計測器などの産業機器用の表示デバイス向けに、対角23cm(9.0型)、フルHD(1920×1080ピクセル)表示対応のカラー液晶ディスプレイモジュール「NL192108AC10-01D」を開発しました。
本開発品は、当社独自の高画質技術であるSFT(Super Fine TFT)技術を適用して、高輝度、広視野角を両立させるとともに、近年放送業界から広まっているフルハイビジョンフォーマット(1080p)に対応しています。サンプル価格は100,000円(税別)で、2012年9月よりサンプル出荷を開始、今後1年間で1万台の出荷を見込んでいます。
本開発品の主な特長は以下の通りです。
- フルHD対応
9.0型製品で、フルHD(1920×1080ピクセル)の解像度は業界最高レベルです。また、当社が従来から開発してきた高精細化技術を使用し、中型液晶ディスプレイ製品としては業界最高レベルの245PPI、画素ピッチ:103.5μmを実現しています。 - 視認性の向上
高い透過率と優れた視野角特性を実現する当社独自のSFT技術の適用により、水平・垂直とも176度の超広視野角を実現し、さらに見る角度の変化に伴う色 調変化も抑制。画面正面からでなくても、素早く、正確に、ストレスなく表示情報を読み取ることが可能で、使用場面の制限も緩和されます。 - 高い画像再現性
当社独自のSFT技術によるパネルの透過率向上を図った結果、400cd/㎡の高輝度を確保しながら、放送や映像製作における映像確認用途に必須とされるNTSC比72%の色再現領域を実現しました。
当社のコアテクノロジーのひとつであるSFT(Super Fine TFT)技術は、水平電界(In-Plane Switching)方式による広視野角技術をベースとした高画質化技術で、医療分野における画像診断や放送分野における映像確認といったハイエンド用途で高い評価を得ています。
本開発品は、フルHDの高解像度で画像を表示するため、微細なパターンも鮮明に確認できるうえ、SFT技術の適用により、どんな方向から見ても画面の色味が変化せず、画面上の表示色の違いなどもストレスなく、確実に読み取ることが可能です。
この他にもNLTテクノロジーでは、SFT技術適用のワイドフォーマットの対角27cm(10.6型)、WXGA(1280×768ピクセル)表示対応のカラー液晶ディスプレイモジュール「NL12876AC18-03/03D」と、対角38cm(15.0型)、XGA(1024×768ピクセル)表示対応のカラー液晶ディスプレイモジュール「NL10276BC30-39」を開発し、発売を開始しました。
この2機種は、ハイエンド用途で高い評価を得ているSFT技術を産業用製品に適用したもので、FA制御機器や計測器など、産業用機器の表示装置において、画面上の多様な情報を素早く正確に読み取るための高い視認性を実現しています。
10.6型モデルは、昨今高まっている中型ワイド系のニーズにSFT製品で応えるものです。15型モデルは、従来からCCFLバックライト品がスタンダードタイプとして広く普及していていますが、このたびLEDバックライトとして新たにSFT製品にラインアップされました。
NLTテクノロジーは、今後も産業分野向け液晶ディスプレイモジュールへのSFT技術適用を推進し、さらなるラインアップの拡充を図り、多種多様なニーズに応えていきます。
なお、当社はこのたびの9型フルHDの開発品サンプルを、6月5日から7日まで米国ボストンで開催される「SID Display Week 2012」の展示会に出展します。
開発品ならびに新製品の仕様は、別紙をご参照ください。
・「NL192108AC10-01D」の主な仕様 <別紙 1>
・「NL12876AC18-03/03D」の主な仕様 <別紙 2>
・「NL10276BC30-39」の主な仕様 <別紙 3>
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。