NEC鹿児島にカラー液晶ディスプレイの新ラインを構築
~中古設備を活用し、立上げ期間短縮・投資効率アップを実現~
1999年09月09日
日本電気株式会社
鹿児島日本電気株式会社
NEC(社長:西垣浩司)およびNEC鹿児島(社長:安達逸郎)の両社はこのたび、鹿児島県出水市のNEC鹿児島の敷地内に新たにTFTカラー液晶ディスプレイの量産ラインを構築することにいたしました。
新ラインは、今月から付帯設備工事を開始し、平成12年4月の稼動開始を目指しており、設備投資額は約100億円を予定しております。なお、新ラインの生産能力は、14型換算で月産2万5千パネルを計画しております。
TFTカラー液晶ディスプレイは、省スペースと省エネルギーを実現できることや、CRTモニタの約2倍と値ごろ感が出てきたことなどから、従来のノートパソコン向けに加え、昨年春からはデスクトップPC向け液晶モニタ市場が急速に拡大しております。これに伴い、昨年秋以降、現在に至るまで需給逼迫が続いており、今年度は夏休みを返上したほか、下期から一部ラインの増強を計画するなど、増産を図っており、業績も改善してきております。
このような状況のもと、NECでは旺盛な需要に対しタイムリーな対応を図るとともにより効率的な投資を行うため、このたびの新ライン構築に際しては、中古設備を活用することにいたしました。
これにより、従来に比べて量産までの立ち上げ期間を従来の1年から半年に短縮でき、また設備投資額についても生産設備については70%以上、ライン全体で30%以上削減が可能となりました。
NECのカラー液晶生産拠点は、現在NEC鹿児島に2ライン、NEC秋田(社長:堀切晴喜、本社:秋田県秋田市)に2ライン設置しており、生産能力(14型換算)はNEC全体で、月産22万パネル(10月時点)を有しております。このたびの新ラインが稼動する来年4月には月産24.5パネルに増強となります。
なお、今回の新ライン構築のため、NECの液晶事業の今年度設備投資額を60億円から160億円に増額いたします。
新ラインおよびNEC鹿児島の概要については別紙をご参照ください。
以 上
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