白色LEDバックライト搭載カラー液晶ディスプレイモジュールのラインアップを拡充
報道関係各位
2007年9月11日
日本電気株式会社
NEC液晶テクノロジー株式会社
NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:上野 敏彦、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、白色LEDバックライトを採用した対角17cm(6.5型)VGA(640×480ドット)表示対応のアモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)液晶ディスプレイモジュール2機種を製品化し、本日より販売活動を開始します。
新製品は6.5型で最もニーズの高いVGA表示に対応したもので、屋外用途中心の「NL6448BC20-21C」と屋内用途中心の「NL6448BC20-21D」の2機種をラインアップに加えることにより、幅広い顧客ニーズに対応します。
新製品は、バックライトシステムに高発光効率の白色LEDアレイを採用したことと、従来の冷陰極管(CCFL)バックライトシステムで必須であったインバータが不要となったことにより、消費電力を40%以上低減しています。また、冷陰極管に比べて薄型化・軽量化も実現し、振動や衝撃への耐性にも優れています。さらに、「NL6448BC20-21C」は当社独自のST-NLT(Super-Transmissive Natural Light TFT)技術の採用により、日光が直接画面に当たるような環境でも鮮やかなカラー表示を可能にしています。
新製品のサンプル価格と出荷開始時期、および今後1年間の販売目標台数は以下の通りです。
製品名 | サンプル価格 | 出荷開始時期 | 販売目標台数 |
---|---|---|---|
NL6448BC20-21C | 45,000円 | 平成19年 10月 1日 | 20,000台 |
NL6448BC20-21D | 40,000円 | 平成19年 10月 1日 | 30,000台 |
新製品の主な特長は以下の通りです。
- 低消費電力
高発光効率の白色LEDを採用していること、インバータが不要であることにより、20%以上の高輝度化を実現しながら、消費電力を40%以上低減(当社比)。 - 薄型化・軽量化
冷陰極管搭載製品に比べ、約13%の薄型化、および約17%の軽量化を実現(共に当社比)し、本製品を搭載する装置の小型化・軽量化に貢献。 - 対振動性・耐衝撃性
ガラス管構造の冷陰極管に対し、白色LEDは面実装型のデバイスであるため、振動や衝撃による破損リスクが小さく、可搬型製品に搭載した時の信頼性を向上。 - 高周波ノイズ・高調波電流を大幅に削減
インバータが不要となるため、高周波ノイズや高調波電流を大幅に削減し、周囲の機器へのノイズ混入や誤作動などのトラブルを抑制。 - 広い調光範囲
冷陰極管に比べて輝度の調整範囲が広いため、外光やバッテリ残量などの状況に応じた最適な輝度設定が可能。 - 水銀レス
冷陰極管を使用しないため、完全な水銀レスを実現。
近年、液晶表示装置の用途が拡大する中、産業系のさまざまな分野で、業務用情報端末をはじめとする可搬型機器のニーズが急速に高まっています。これらの機器は小型・軽量であることに加え、内蔵バッテリによる駆動が前提となるため、低消費電力であることが求められます。併せて、屋外や車内などの厳しい環境下で使用される機器については堅牢性が、また、計測機能を有し、より厳密な測定結果が要求される機器については高周波ノイズや高調波電流の抑制が求められます。
NEC液晶テクノロジーはこうしたニーズに応えるため、バックライトシステムに白色LEDを採用した6.5型TFTカラー液晶ディスプレイモジュール「NL10276BC13-01C」を本年5月に製品化していますが、市場からは、より広範な用途に活用するため、白色LEDバックライトを搭載した製品群の拡充へのニーズが高まっていました。
NEC液晶テクノロジーは、今後も産業用液晶モジュールへの白色LEDバックライトの搭載を推進し、液晶表示装置の利用環境を拡大して新たな応用分野を開拓していきます。
なお、当社はこのたびの新製品2機種を、9月18日~21日にHynes Convention Center(米国マサチューセッツ州ボストン)で開催される「Embedded System Conference Boston」のExhibition(9/19・20開催)に出展します。
新開発製品の仕様は、別紙をご参照ください。
NL6448BC20-21C の主な仕様 (別紙1)
NL6448BC20-21D の主な仕様 (別紙2)
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。