お知らせ

  1. トップ
  2. お知らせ
  3. 2005年9月29日

医療用19型TFTモノクロ液晶ディスプレイモジュールを発売

2005年9月29日
NEC液晶テクノロジー株式会社

医療用19型TFTモノクロ液晶ディスプレイモジュールを発売
19型モノクロ液晶ディスプレイモジュール「NL128102BM29-05A」

NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、CTスキャンやMRI(磁気共鳴画像装置)など医療用画像診断装置のリアルタイムモニタリングを中心に幅広く医療分野に活用できる、SXGA(1280×1024ドット)対応、対角48cm(19型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)モノクロ液晶ディスプレイモジュール「NL128102BM29-05A」を製品化し、本日より販売活動を開始します。なお、本製品のサンプル価格は15万円で、2005年10月中旬からの出荷開始を予定しています。

新製品の主な特長は以下の通りです。

  1. 高輝度・高コントラスト
    パネル透過率に優れたSA-SFT技術の採用、およびバックライトシステムやフィルタ等の最適化により、1000cd/㎡の高輝度と900:1の高コントラストを実現。医療画像の表示に適した、十分な輝度ダイナミックレンジ()を提供します。
  2. 多階調
    各ピクセルは3つのサブピクセルによって構成され、1サブピクセルごとに256階調に制御することが可能であるため、1ピクセルあたり766階調に制御することができます。これにより、画像診断用途にも耐えうる、滑らかで正確なグレースケール表示を実現します。
  3. 超広視野角
    SA-SFT技術の採用により、水平・垂直方向とも170度(コントラスト比10:1以上の範囲)の超広視野角であることに加え、見る角度によるコントラストの変化も抑制しています。どこから見ても高画質なので、検査室の天井などから吊り下げられ、複数台並べて設置されるケースもある医療用機器のモニタリング用途に適しています。

近年、病巣の早期発見やより的確な診断のために、CTスキャンやMRI、PET(陽電子放射断層撮影装置)、アンギオグラフィ(血管造影装置)など、さまざまな医療用画像診断装置の導入が進んでいます。こうした装置による検査時のモニタリング用ディスプレイは、設置スペースなどの事情で、天井から吊り下げて複数台並べて設置するケースが増えています。医療機器メーカからは、こうした医療用画像診断装置のモニタリングに適した、軽量でコンパクトな液晶モジュールへのニーズが高まっていました。
このたびの新製品はこうした要望に応えるもので、高輝度・高コントラスト・広視野角といった特長を有することで、上述のような設置環境でも十分な表示性能を提供できます。

本製品の製品化により、当社医療用モノクロ液晶モジュールのラインアップは1メガピクセル品から5Mピクセル品までのラインアップとなり、医療分野におけるさまざまなニーズに対するトータルソリューションを提供することが可能となりました。NEC液晶テクノロジーは、今後もさらに医療用液晶モジュールの開発・製品化に注力し、医療現場におけるデジタル化の進展に貢献していきます。

なお、本製品は10月19日~21日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「FPD International 2005」に出展します。

新製品の仕様は、別紙をご参照ください。

以 上

(注) 輝度ダイナミックレンジ
ディスプレイの最高輝度と最低輝度の絶対値の差。この値が高いと、全黒表示から全白表示までの再現範囲が広くなり、微妙な白黒の階調表現が求められる医療画像も鮮明に表示できる。

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。