超高精細21.3型TFT液晶モジュール3機種の発売
2003年10月21日
NEC液晶テクノロジー株式会社
TFT液晶モジュール 21.3QXGA「NL204153BC21-02」「NL204153BM21-01」
21.3型UXGA「NL160120BM27-03」
NEC液晶テクノロジーはこのたび、CADや医療用プロフェッショナルモニタ向けに314万画素および192万画素の対角54cm(21.3型)アモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)液晶ディスプレイモジュールを製品化し、本日から順次サンプル出荷を開始します。
新製品は、314万画素(2,048×1,536画素=QXGA)の1677万色カラーモデルとモノクロモデルの2品種と192万画素(1,600×1,200画素=UXGA)モノクロモデルの1品種で、Super Advanced - Super Fine TFT (SA-SFT)技術を採用により、21.3型の大画面において以下の特長を同時に実現しています。
- 見る角度によるコントラストや色味の変化を抑え上下/左右とも170°の超広視野角(コントラスト比10:1以上の範囲)を実現。
- カラーモデルはRGB各8ビット入力の1677万色表示に対応し、色再現範囲はNTSC比72%を実現。
- モノクロモデルは、各サブピクセル256階調表示により、1ピクセルあたり766階調の表現力を実現。
- カラー/モノクロの両モデルとも10ット内部LUT(Look Up Table)の開放によりγ特性(階調特性)のカスタマイズが可能。
- 有効画面率約88%の狭額縁設計を実現。
新製品のサンプル価格および、サンプル出荷開始時期は以下の通りです。
機種名 | 表示能力 | サンプル価格 | サンプル出荷 |
---|---|---|---|
NL204153BC21-02 | 314万画素(QXGA)カラー | 25万円/台 | 本日 |
NL204153BM21-01 | 314万画素(QXGA)モノクロ | 25万円/台 | 本日 |
NL160120BM27-03 | 192万画素(UXGA)モノクロ | 18万円/台 | 本年12月 |
新製品の販売見込みとしては、9月29日に発表した21.3型UXGAカラーモデルを含めた4機種合計で年間3万台を見込んでいます。
新製品は、10月29日~10月31日の間、パシフィコ横浜で開催される「FPD International 2003」に出展いたします。
NEC液晶テクノロジーはIPS(In-Plane Switching)超広視野角技術を核として、高輝度、高精細、高色彩の高画質化を実現するLCDの総合技術であるSuper Fine TFT(SFT)技術を確立しました。以後、応答速度を速め、視認方向変化による色味変化を極小化して表示均一性を一段と進化させるAdvanced-Super Fine TFT(A-SFT)技術、パネル透過率を向上させたSuper - Advanced SFT(SA-SFT)技術へと高画質化を進めてまいりました。
先月発表した192万画素のカラーモデルに今回の3モデルを加えることで、NEC液晶テクノロジーは、CADやCG、DTPからX線写真レビューモデルに至るまで超高精細および高解像度表示が要求されるディスプレイ市場のラインアップを整備いたしました。
NEC液晶テクノロジーは今後もこれらの技術を活用しつつ、更なる高画質化を追求し、極めて高い画像品質が要求される分野へ製品を提案してまいります。
なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
21.3型QXGAカラーLCDモジュール「NL204153BC21-02」の主な仕様 (別紙1)
21.3型QXGAモノクロLCDモジュール「NL204153BM21-01」の主な仕様 (別紙2)
21.3型UXGAモノクロLCDモジュール「NL160120BM27-03」の主な仕様 (別紙3)
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。