お知らせ

  1. トップ
  2. お知らせ
  3. 1995年05月16日

NEC秋田のTFTカラー液晶ディスプレイ新工場の竣工について

報道関係各位
1995年05月16日
日本電気株式会社

NEC秋田

NEC(社長:金子尚志)および、NEC秋田(社長:鎌田武美)の両社は、平成6年3月から、秋田県秋田市のNEC秋田工場敷地内にTFTカラー液晶ディスプレイの量産工場を構築してまいりましたが、本日竣工の運びとなりました。

新工場は、NEC秋田の敷地内に鉄骨造3階建、延べ床面積20,000平方メートルの規模で、今後、ノートパソコンの主流として搭載される26cm(10.4型)TFTカラー液晶ディスプレイの4面取りが可能な第二世代量産ラインであり、さらに7.6cm(3型)から33cm(13型)まで幅広い生産が可能な世界最先端の工場であります。

新工場への投資金額は、製造装置を含め300億円であり、26cm(10.4型)クラス換算で月産5万パネルの生産能力を有しております。新工場の稼働により、NEC鹿児島(社長:岩川常清、本社:鹿児島県出水市)の既存ラインと合わせ、NEC全体の生産能力は月産15万パネルに増強となります。

NECは、このたび生産拠点を東西2ヶ所に構築することにより、両拠点の特色を生かした最適な生産体制を確立するとともに、一拠点への生産集中を避けることにより、お客様により安定した供給を保証するものであります。

TFTカラー液晶は、他のフラット・パネル・ディスプレイに比べ、画質、反応速度、携帯性、経済性、対環境性に優れ、主にノートパソコンをはじめとする情報機器、マルチメディア端末、壁掛けテレビ等その応用範囲の拡大が期待されるディスプレイであります。

NECは、TFTカラー液晶ディスプレイをマルチメディアの中核製品と位置づけ、フルカラーの高速動画表示を実現する「アナログ・フルカラー製品」やCRTの置き替えを可能にする「マルチスキャン・フルカラー製品」を開発するなど業界に先んじた技術開発・製品開発を行ってまいりました。生産においては、平成2年にNEC鹿児島にて量産を開始して以来、平成5年度にはNEC鹿児島量産II期ラインを稼働させるなど、積極的な投資を継続してまいりました。

TFTカラー液晶市場は今後とも年率20%を超える高い成長率が見込まれており、市場の要求するディスプレイも従来の24cm(9.4型)から26cm(10.4型)に大型化するなど、ニーズも多様化してきております。

NECでは、このような状況のもと、NEC秋田において月産5万枚規模の生産能力を有する新工場を構築したものであります。

新工場の主な特長は以下の通りとなっております。

  1. 26cm級パネルの4面取りが可能な第二世代最先端工場であること。
  2. 安定稼働を実現したNEC鹿児島II期ラインの生産技術を活用し、高歩留まり、低コストを実現できる工場であること。
  3. 半導体生産で高度な生産技術を身に付けた豊富な人材、および既存工場の再利用により通常の1/2の工期で稼働を実現していること。
  4. 省エネ、省資源、廃棄物の削減等による「エコ・ファクトリー」構想に基づき地域環境への負荷を極小化したNECで最も環境に配慮した工場となっていること。

NECおよびNEC秋田の両社は、新工場が地元の方々のご協力を賜り、世界に誇り得る最新鋭の工場になることにより、地域の一層の活性化に貢献することを期待しております。なお、NEC秋田ならびに新工場の概要は別紙をご参照下さい。

以 上

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。