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タッチパネルの水濡れと手袋に同時対応する“Wet & Glove”技術を開発
~PCAPタッチパネルの利用機会拡大に貢献~

報道関係各位
2014年10月6日
NLTテクノロジー株式会社

Wet & Glove技術

NLTテクノロジー(代表取締役社長:大井進、本社:神奈川県川崎市)は、投影型静電容量方式(PCAP : Projected CAPacitive type)タッチパネルの水濡れと手袋着用での操作に同時に対応できる、“Wet & Glove”技術を開発しました。

この新しいタッチパネル技術の主な特徴は以下のとおりです。

  1. 二つの検出方式の組み合わせ
    タッチ座標の検出方式として、相互容量式と自己容量式のセンサーを組み合わせて採用しました。これにより、水濡れ時や手袋着用時でも高い精度で位置検出が可能で、同時にマルチタッチやジェスチャー操作にも対応します。
  2. 独自の調整ツールで厚手手袋に対応
    NLTテクノロジーが独自に開発したタッチパネルコントローラによる感度調整で、厚手の手袋着用にも対応します。画面表面が水濡れした状態で、厚さ2mmの手袋をはめた指での画面操作も、正確な位置検出が可能です。
  3. 多彩な仕様設計に対応可能
    当社のPCAPモデル製品と同様、タッチパネル表面の各種フィルム貼りやボンディングなどのオプションにも対応します。防指紋や反射抑制など、さまざまな利用場面に適した仕様設定が可能です。

フラッシュサーフェースデザインや、マルチタッチ、ジェスチャー操作が可能なPCAPタッチパネルは、現在、産業分野の機器においても急速に採用が進んでいます。中でも建設現場や海洋上などの屋外や医療現場など、特殊な環境で利用される機器は、雨や薬品などの液体がディスプレイ表面にかかることや、手袋を装着して画面操作をする場面が想定されます。しかし、従来のPCAPタッチパネルは位置検出の方式に課題があり、水濡れと手袋着用に同時対応できていませんでした。
PCAPタッチパネルの位置検出は相互容量式と自己容量式がありますが、一般的にはマルチタッチが可能な相互容量式が採用されています。しかし、この方式は水滴の付着により検出容量が変化するため、水濡れ状態での位置検出の精度が低下し、さらに厚手の手袋を用いる場合は検出感度が低くなります。一方、自己容量式は、水滴による容量変化の影響を受けないため、水濡れ時でも高い精度で位置検出が可能ですが、マルチタッチ機能への対応が課題でした。

NLTテクノロジーでは、PCAPタッチパネルを搭載した産業分野向け液晶モジュールセットを、工場一貫生産によりワンストップでご提供しています。このたびのWet&Glove技術の開発は、産業・医療現場の厳しい条件下での市場ニーズに応えることで、PCAPモデル製品の利用機会拡大とお客様アプリケーションの付加価値化に貢献するものです。

なお、当社はこの新開発のWet & Glove技術を適用した開発品を、10月7日から11日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される展示会「CEATEC JAPAN 2014」(ホール5・#5K86)と、11月11日から14日にドイツ・ミュンヘンで開催される展示会「electronica 2014」に出展します。

以 上

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。