4.1型システム・オン・グラス液晶ディスプレイモジュールを発売
報道関係各位
2007年9月19日
日本電気株式会社
NEC液晶テクノロジー株式会社
NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:上野 敏彦、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、ウルトラモバイルPC(UMPC)やポータブルマルチメディアプレイヤー(PMP)などのポータブル機器や、各種小型放送機器用の表示デバイスとして、クラス最高水準の高画質を実現する、対角10.4cm(4.1型)、WVGA(800×480ピクセル)表示対応の低温ポリシリコンTFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール「NL8048HL11-01B」を製品化し、本日より販売活動を開始します。
新製品のサンプル価格は20,000円で、10月1日よりサンプル出荷を開始、今後1年間で30万台の出荷を見込んでいます。
新製品の主な特長は以下の通りです。
- 周辺回路の集積により高解像度化を実現
画面表示部と同一のガラス基板上にゲートドライバをはじめとする周辺回路を集積することにより、ガラス基板周辺部の配線数と、外部回路との接続線数を大幅に削減。これにより、4.1型ながらWVGA(800×480ピクセル)表示を実現。1インチ当たり約227ピクセルという高精細表示が可能となり、文字や画像を画面上にきめ細かく滑らかに再現することができます。 - 高精細ながら高輝度と広色度域の両立を実現
TFTに低温ポリシリコンを採用して高開口率化するとともに、セルデザイン、カラーフィルタ、バックライトシステムの最適化を行い、200ピクセル/インチを超える高精細でありながら、350cd/㎡の高輝度とNTSC比70%の広色度域を両立。明るく鮮やかな自然画も、オリジナルの雰囲気を損なうことなく再現します。 - 滑らかで正確な色/階調再現を実現
RGB各色のガンマ値(注)を独立制御可能な24ビット(RGB各色8ビット)ソースドライバを搭載。1677万色の同時表示を実現するとともに、用途に応じて最適なガンマ値を設定することができるため、広い色空間を活かした正確な色再現が可能。微妙なグラデーションも滑らかに再現します。 - タッチパネル、タイミングコントローラ、DC/DCコンバータを搭載
タッチパネルの標準装備と、タイミングコントローラ、DC/DCコンバータの搭載により、本製品を搭載する機器の設計の容易化、開発期間の短縮・開発コストの抑制に貢献します。
NEC液晶テクノロジーは、ハイエンド・プロフェッショナル分野や産業分野向けの液晶ディスプレイモジュールに注力すると同時に、小型液晶ディスプレイの分野でも、より付加価値の高い液晶ディスプレイモジュールの開発・製品化に努めてきました。
近年、液晶ディスプレイの用途拡大に伴い、放送用小型モニタやビデオカメラ用モニタ、UMPCやPMPといった小型表示デバイスの分野でも、画像をよりきれいに、正確に再現したいというニーズが高まっています。このたびの新製品は、当社のコアテクノロジーのひとつであるVIT(Value Integrated TFT-LCD)技術をベースに、高精細化、高輝度化、広色度域化、多階調化を図ることにより、小型表示デバイスとして業界最高水準の高い画像再現性を実現したものです。
NEC液晶テクノロジーは今後も、VIT技術をはじめ当社の技術とノウハウを駆使することにより、より付加価値の高い液晶ディスプレイモジュールを提供していきます。
なお、本製品の発売と同時に、業界最高水準となる500cd/㎡の高輝度を実現した対角11cm(4.3型)、WQVGA(480×272ピクセル)表示対応のアモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール「NL4827HC19-05B」の販売活動を開始します。サンプル価格は 10,000円で、11月上旬よりサンプル出荷を開始、今後1年間で50万台の出荷を目標としています。
当社はこのたびの新製品2機種を、9月18日~21日にHynes Convention Center(米国マサチューセッツ州ボストン)で開催される「Embedded System Conference Boston」のExhibition(9/19・20開催)に出展します。
新開発製品の仕様は、別紙をご参照ください。
NL8048HL11-01B の主な仕様 (別紙1)
NL4827HC19-05B の主な仕様 (別紙2)
以 上
(注)ガンマ値:
調特性の指標の一つで、各階調に相当する入力信号の強度に対する出力信号の強度(=輝度)の関係を表す値。
輝度=(入力信号強度)のγ乗」で表される。
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。