業界最高輝度を実現した2.7型液晶ディスプレイモジュールを発売
報道関係各位
2007年4月10日
日本電気株式会社
NEC液晶テクノロジー株式会社
NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野 和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、業務用ハンディターミナルやオーダ端末、PDA、PND(注)といった各種小型機器向け表示デバイスとして業界最高となる550cd/㎡の高輝度を実現した、QVGA(240×320ドット)表示対応、対角6.8cm(2.7型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール「NL2432HC17-07A」を製品化し、本日より販売活動を開始します。
新製品のサンプル価格は9,000円で、本年8月より出荷を開始します。今後1年間で50万台の出荷を見込んでいます。
新製品の主な特長は以下の通りです。
- 550cd/㎡の高輝度
バックライトシステムの効率化により、バックライトの消費電力上昇を従来機「NL2432HC17-02A」の1.6倍に抑えつつ、同機種の2.75倍となる550cd/㎡の高輝度を実現。これにより、視認性を大幅に向上しています。 - 3mmを切る薄型設計
液晶ディスプレイモジュールの設計を最適化し、筐体の厚さを2.6mmに削減。従来機に対して約20%の薄型化を実現し、本製品を搭載する機器のコンパクト化に貢献します。 - タイミングコントローラ、DC/DCコンバータを内蔵
タイミングコントローラ、DC/DCコンバータの内蔵により、本製品を搭載する機器の設計を容易にし、開発期間の短縮や開発コストの抑制に貢献します。同時に、搭載する機器の部品点数も削減できるため、機器のコンパクト化にも貢献します。
近年、ユビキタス情報社会の進展に伴い、ポータブル情報機器の多様化・高度化が急速に進展しています。これに伴い、従来はSTNモノクロ液晶表示装置を採用していたハンディターミナルやオーダ端末のような業務用小型機器も、より多くの情報をより鮮やかに表示できるTFTカラー液晶表示装置への移行が進んでいます。
こうした業務用機器を使用する際には、多彩な情報を素早く正確に読み取る必要があるため、高い視認性が求められます。このたびの新製品は550cd/㎡という高輝度により、こうした市場のニーズに応えるものです。
NEC液晶テクノロジーは、産業用の小型液晶ディスプレイモジュール分野でも、高画質と高機能、使いやすさの向上といった付加価値の提案を行い、今後、より快適な環境の実現に貢献していきます。
なお、NEC液晶テクノロジーは、本製品に加え、小型機器用TFTカラー液晶モジュール2機種を同時に販売開始します。新製品は、いずれもQVGA(240×320ドット)表示対応、対角6.8cm(2.7型)対応で、(1)35%の高反射率を実現した半透過型の「NL2432HC17-04A」、および(2)350cd/㎡の高輝度を実現した透過型の「NL2432HC17-05B」です。サンプル価格、出荷開始時期、販売目標台数は以下の通りです。
製品名 | サンプル価格 | 出荷開始時期 | 販売目標台数 |
---|---|---|---|
NL2432HC17-04A | 9,000円 | 平成19年 5月 | 50万台 |
NL2432HC17-05B | 8,500円 | 平成19年 5月 | 50万台 |
なお、当社はこのたびの新製品を、4月11日~13日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「Display2007」に出展します。 新製品の仕様は、別紙をご参照下さい。
新開発製品の仕様は、別紙をご参照ください。
NL2432HC17-07A の主な仕様 (別紙1)
NL2432HC17-04A の主な仕様 (別紙2)
NL2432HC17-05B の主な仕様 (別紙3)
以 上
(注)PND:Personal Navigation Device PDAタイプのポータブル端末にGPS機能を取り込んだもので、以前は「簡易GPS端末」「GPS-PDA」などと呼ばれていた。海外では、日本のようなダッシュボード組み込み型のカーナビに代わり、車載用途で利用されるほか、二輪車のツーリングやトレッキング時のナビ端末としても利用される。このような端末の普及が進んでいる海外を中心に定着し始めている名称。
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