200万画素クラスで業界最高水準の高輝度を実現した医療用TFTモノクロ液晶ディスプレイモジュールを販売開始
報道関係各位
2006年09月29日
日本電気株式会社
NEC液晶テクノロジー株式会社
対角54cm(21.3型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)
モノクロ液晶ディスプレイモジュール「NL160120AM27-13A」
NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野 和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、X線画像の読影診断をはじめとする医療用途向けに、UXGA(1600×1200ドット)表示対応、対角54cm(21.3型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)モノクロ液晶ディスプレイモジュール「NL160120AM27-13A」を製品化し、本日から販売活動を開始します。
新製品は、昨年4月に販売を開始した「NL160120AM27-06A」の後継機種に相当するモデルであり、従来機種と同様、当社独自のSA-SFT(Super-Advanced Super Fine TFT)技術と直下型高出力バックライトシステムを組み合わせることで、UXGA以上の高解像度モデルとしては業界最高水準の1700cd/㎡の高輝度を達成するとともに、パネル設計の見直しにより、コントラスト特性と輝度均一性の改善を実現しています。
新製品のサンプル価格は250,000円で、2006年10月下旬より出荷を開始します。今後1年間で2万台の販売を見込んでいます。
新製品の主な特長は以下の通りです。
- 業界最高水準の高輝度
高透過率を実現する当社独自のSA-SFT技術と直下型高出力バックライトシステムとの組み合わせにより、UXGA以上の高解像度液晶ディスプレイモジュールとしては業界最高、かつシャウカステン(注)上でのX線フィルム読影時を凌ぐ1700cd/㎡の高輝度を実現。通常使用時には輝度を絞って使用することで、長期間安定した輝度を保つことも可能。 - コントラスト特性の改善
パネル設計の見直しにより、従来機種「NL160120AM27-06A」に対して、黒の輝度レベルを30%以上抑制し、850:1の高コントラストを実現。さらに、光学設計の最適化により、従来、水平電界(In-Plane Switching)方式の液晶ディスプレイモジュールの課題の一つであった、画面を斜めから見たときに発生する「黒浮き」現象を抑制し、コントラスト比の視野角特性も大幅に改善。 - 輝度均一性の向上
パネル設計や光学設計の見直しにより、画面内の場所の違いによって生じる輝度の差を抑制し、画面全体の高い輝度均一性を実現。
NEC液晶テクノロジーは、かねてから医療をはじめとするハイエンド・プロフェッショナル分野における高度なニーズに応えるため、独自のSFT技術をベースに、液晶ディスプレイモジュールのさらなる高画質化を目指して研究・開発を重ねてきました。このたびの新製品は、これらの研究・開発の成果と、長年培ってきた最適化設計の技術とを総合することで、読影診断用途の裾野を広げる200万画素クラスのモノクロ液晶ディスプレイにおいて、長期間にわたって均一な画面を保持したいという市場のニーズに応えたものです。
NEC液晶テクノロジーは今後も、医療現場の高度なニーズに対応する製品を提供して医療のIT化に貢献するため、さらなる高画質の追求に取り組んでいきます。
当社はこのたびの新製品を、10月18日~20日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「FPD International 2006」に出展します。
新製品の仕様は、別紙をご参照ください。
以 上
注:X線写真などのフィルムを読影診断する際に使用される光源板
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。