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高画質を追求したシステム・オン・グラス液晶モジュールを開発

2005年10月17日
NEC液晶テクノロジー株式会社

10.4cm(4.1型)ワイドVGA対応SOG液晶モジュール
10.4cm(4.1型)ワイドVGA対応SOG液晶モジュール



NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、小型液晶モジュールとしては業界最高水準となる、NTSC比110%の広色度域と400cd/m2の高輝度を実現する対角10.4cm(4.1型)ワイドVGA(800×480ドット)表示対応のシステム・オン・グラス(SOG)液晶モジュールを開発しました。

本SOG液晶モジュールは、2006年度上期からの稼動を予定しているNEC秋田の低温ポリシリコン液晶生産ラインでの量産化を目指して開発したもので、主な特長は以下の通りです。

  1. 広色度域と高輝度の両立
    低温ポリシリコン液晶の高透過率をベースに、バックライトシステムとカラーフィルタの最適化により、NTSC比110%の広い色再現範囲と400cd/m2の高透過率とを両立。これまでの小型液晶では表現できなかった鮮やかで明るい画面表示を提供します。
  2. 周辺回路を内蔵しつつコンパクト化を実現
    従来のアモルファスシリコン液晶に比べ、液晶モジュールの狭額縁化を実現。さらに、TFT液晶ディスプレイと同じガラス基板上に周辺回路を一体形成し、本液晶モジュールを組み込む装置の部品点数も削減。これらにより、装置の小型化と組み込み易さに貢献します。

NEC液晶テクノロジーは、かねてからハイエンド・プロフェッショナル分野や産業分野向け液晶モジュールの開発・製品化に注力するとともに、より付加価値の高い次世代携帯情報端末用の液晶モジュールも手がけてきました。
こうした中、産業分野でも、装置の小型化や可搬型・携帯型機器の登場といった利用環境の多様化に伴って、よりコンパクトな液晶モジュールを求める声が高まっており、産業用途にモバイル用液晶モジュールが採用されるケースが増加しています。しかし、従来のモバイル向け液晶モジュールは、一般的な産業向け液晶モジュールとは異なり、駆動回路が外付けであるなど、産業向け装置メーカにとっては扱いにくい要素がありました。SOG液晶モジュールは、液晶の駆動回路を内蔵することが可能であり、アモルファスシリコン液晶モジュールに比べて機器のコンパクト化を実現しやすいため、今後の産業分野におけるニーズの多様化に対するソリューションの1つになります。

NEC液晶テクノロジーは今後、SOG技術を当社の新たなコアコンピタンスとして位置づけ、産業分野をはじめ付加価値が求められる分野に対して、より一層の高画質とユーザビリティを提供できるよう、取り組んでいきます。
なお、当社はこのたび開発したSOG液晶モジュールを、10月19日~21日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「FPD International 2005」に出展します。

本SOG液晶モジュールの仕様は、別紙をご参照ください。

以 上

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。