強い外光下でも鮮やかなカラー表示が可能な12.1型液晶ディスプレイモジュールを発売
2005年8月5日
NEC液晶テクノロジー株式会社
対角31cm(12.1型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)
液晶ディスプレイモジュール「NL8060BC31-32」
NEC液晶テクノロジー(代表取締役社長:奥野和雄、本社:神奈川県川崎市)はこのたび、晴天時の屋外や直射日光の当たる室内などの強い外光下でも鮮やかなカラー表示を実現できるSVGA(800× 600ドット)対応、対角31cm(12.1型)アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール「NL8060BC31-32」を製品化し、本日より販売活動を開始します。
新製品は、当社が4月に販売活動を開始した5.5型TFTカラー液晶モジュール「NL3224BC35-22」で初めて採用したST-NLT(Super- Transmissive Natural Light TFT)技術を採用し、日光が直接画面に当たるような環境でも、直射日光に負けない鮮やかなカラー表示が可能です。また、-10℃~+70℃という広い温度範囲における正確な画面表示を保証しています。この結果、炎天下の厳しい環境下での利用が想定される、各種自動販売機や自動発券機、KIOSK端末用の表示装置として、高い視認性・信頼性を実現します。
新製品のサンプル価格は60,000円で、2005年8月29日より出荷を開始します。
新製品の主な特長は以下の通りです。
- 優れた視認性
当社独自のST-NLT技術を採用して、400cd/㎡の高輝度と600:1の高コントラストを実現し、画面表面の外光反射も大幅に抑制。これにより、文字や数字などのテキスト情報のほか、写真や動画、グラフィックイメージなどを、あらゆる外光環境下で鮮やかにカラー表示できます。 - 広い動作温度範囲
クラス最高水準となる-10℃~+70℃の動作温度範囲を保証。高温や温度変化の激しい環境下でも表示品質を損なわず、正確なカラー表示を提供します。 - コンパチビリティ
外形寸法、取り付け穴位置、取り付け穴と表示画面中心との相対位置関係において、従来機「NL8060BC31-27」などとの互換性を維持。インタフェースも完全互換であるため、ハードウェア、ソフトウェア両面で、従来機の周辺環境を変更することなく、容易に置き換え可能です。
初めてST-NLT技術を適用した5.5型TFTカラー液晶モジュール「NL3224BC35-22」は、強外光下での視認性確保という、従来の電子表示装置の課題を克服した製品として、本年4月の発表以来、市場からの反響も大きく、他のサイズ・解像度でのST-NLT技術適用液晶モジュールの商品化を求める声が高まっていました。今回の製品はこうした市場の声に応えるもので、主として、各種自動販売機や自動発券機、KIOSK端末、およびガソリンスタンドなどの屋外用POSシステム向けといった外光の影響を受けやすい環境での使用が前提となる各種機器の表示装置としての使用を想定しています。
NEC液晶テクノロジーは、今後も各種産業用途向け液晶モジュールにST-NLT技術を展開し、さまざまな分野での液晶表示装置の利用環境改善と、新たな応用分野の開拓を目指していきます。
新製品の仕様は、別紙をご参照ください。
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。