携帯情報端末用半透過型TFTカラー液晶ディスプレイモジュールの発売
2002年4月2日
日本電気株式会社
8.9cm(3.5型)半透過型TFTカラー液晶ディスプレイモジュール
「NL2432HC22-20」
NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、PDA等の携帯情報端末のカラー化に最適な半透過型の対角 8.9cm(3.5型)アモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイ「NL2432HC22-20」を開発し、本年6月からサンプル出荷を開始いたします。
新製品の主な特長は以下の通りです。
- RGB各6ビット(64階調)の入力信号による26万色同時表示と水平240×垂直320の画素数により、高画質・高精細な画像表示が可能。
- 反射効率を最大化する当社独自の反射板設計・光学設計により、業界最高レベルの反射率20%、コントラスト比30:1を実現(反射動作モード)。
- 各種ハイエンドモニタ用技術の適用により、透過率4%、コントラスト比100:1の明るくクリアな表示性能を実現(透過動作モード)。
- 色調を最適に制御するガンマ回路と共通電極駆動回路(COM回路)を内蔵した独自の新設計低電力ドライバの採用により、半透過型TFTカラー液晶では最小クラスとなる25mWのパネル駆動電力を実現。
- LED(発光ダイオード)6個をバックライトの光源とし、業界トップクラスの薄さ3.5mmと30gという軽さを実現。
新製品のサンプル価格は18,000円/個、量産規模は本年9月から月産50,000台を予定しております。
従来、携帯情報端末にはSTNに代表されるパッシブマトリックス型の反射型液晶が多く採用されておりましたが、近年は表示内容の高度化に伴い、より美しい色の表示やスムーズな動画表示へのニーズが高まり、画像が鮮明で応答速度が速いTFT液晶の採用が進んでおります。NECでは、既にPDA用に反射型の対角9.6cm(3.8型)や、対角 8.9cm(3.5型)を、携帯電話用に反射型/半透過型/透過型の対角5cm(2型)クラスを、顧客の個別ニーズに合わせた形で出荷しております。
NECは今後、これまでの透過型TFTカラー液晶ディスプレイの開発で培ったTFT技術と反射型カラー液晶ディスプレイで培った高効率技術を融合した半透過型TFTカラー液晶ディスプレイの開発にも注力し、幅広い顧客のニーズにあったラインナップを用意してまいります。
今回の新製品は、4月16日-18日、東京ビックサイトで開催される「EDEX電子ディスプレイ展」に出展いたします。
なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。