大表示容量・大型画面・超広視野角のハイエンドモニタ用ＴＦＴカラー液晶モジュールの開発について

2001年04月18日
日本電気株式会社

NEC（NECエレクトロンデバイス）はこのたび、ハイエンドモニタに最適な、315万画素の大表示容量・大型画面、超広視野角、超広色度域、デジタルインタフェース・1677万色表示の54cm（21.3型）アモルファスシリコンTFT（Thin Film Transistor；薄膜トランジスタ）カラー液晶ディスプレイモジュールを開発し、4月18日～20日の3日間東京ビックサイトで開催される電子ディスプレイ展に展示いたします。

新製品は、大型・大表示容量のモニタ用カラー液晶ディスプレイモジュール製品ラインナップの最上位モデルとなるプロフェショナルモニタ用TFTカラー液晶ディスプレイモジュールであり、主な特長は以下の通りであります。

1. 対角54cm（21.3型）の大画面、2,048ｘ1,536＝3,145,728画素（Quad XGA）の大表示容量
2. 見る方向による色変化が少ない、上下／左右　各170゜の超広視野角（コントラスト比10:1以上の範囲）
3. 対NTSC （注） 比72%(TYP.)の超広色度域
4. RGB各8ビットの入力信号による1677万色表示
5. 有効画面率88.2%の狭額縁設計

NECでは、上記の特長を有する新製品を平成13年末までに市場投入する予定です。

環境保全型製品を求める世界的な社会潮流の中で、省スペース、省エネルギー性能に優れ、人の眼に優しい表示の可能なTFTカラー液晶ディスプレイは、ノートパソコン、モニタをはじめ多方面にわたる応用展開が本格化しています。 CADなどプロフェショナルモニタの応用分野では、表示画面全体にわたる画素の均一性、縦横の配列直線性、さらには外部磁界に対する安定性（不感性）などが高く評価されております。最近では、デジタルスチルカメラの急激な大容量化などに対応し、300万画素を越える大容量データを一括表示、かつ色再現性に優れるモニタへのニーズがとみに高まって来ており、今回の製品はこれらの市場動向に対応するものであります。

NECは液晶事業に参入以来、TFTカラー液晶にフォーカスした事業展開を行っており、ノートパソコン用、モニタ用を主体に大型・大表示容量の液晶ディスプレイモジュール製品のラインナップ充実に努め、21.3型UXGAまでの豊富なラインアップを広範な応用分野に既にご利用いただいております。今回新たにプロフェショナルモニタ用21.3型QuadXGAをラインアップに加えることで、さらに広範な応用製品展開に対応できるようになります。また、先に発表した写真印画紙画質の超高精細製品、反射型のPDA用と携帯電話用、マルチメディアモニタ用大型製品等、NECはさまざまな応用シーンそれぞれに最適なTFTカラー液晶ディスプレイモジュールを意欲的に開発して参ります。

新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。

以 上

（注）：NTSC（National Television System Committee）カラーテレビの放送方式の一つ。米国で開発され、日本・カナダ・韓国・台湾・フィリピンなどでも採用されている。

プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。