反射型ＴＦＴカラー液晶ディスプレイ事業への参入について
～第一弾製品として対角9.6cm(3.8型)ディスプレイを開発～

2000年10月03日
日本電気株式会社

NEC（NECエレクトロンデバイス）はこのたび、携帯情報端末・携帯電話のカラー化や第三世代携帯電話に最適な反射型TFT（Thin Film Transistor；薄膜トランジスタ）カラー液晶ディスプレイに参入いたします。

NECは、30億円を投じてNEC秋田（社長：高崎洋、本社：秋田県秋田市）のA-1工場の一部を転用し、ガラス基板（37cm×47cm）を月間1万枚処理できる反射型TFTカラー液晶の生産ラインを来年春の稼動を目指し、設置いたします。反射型カラーTFT液晶ディスプレイの第一弾製品として、320×240画素を有する対角9.6cm（3.8型）の高画質・反射型TFTカラー液晶ディスプレイ「NL3224ER24-03」を製品化いたします。 新製品は、今年度中のサンプル出荷開始を目指しており、量産開始は平成１３年４月から、量産規模は月産１万台を予定しております。NECでは今後、2型クラスをはじめとした携帯電話向けのディスプレイについても順次製品化してまいります。

携帯情報端末の高度化や国内の携帯電話のカラー化の進展、および来年の第三世代携帯電話サービス開始に対し、より高画質なカラーディスプレイが求められております。 しかしながら、これら従来の透過型TFT液晶ディスプレイは、付属するバックライト系の消費電力、厚さ、質量の増加が不可避であり、極限の省エネルギー性、省スペース性を要求される携帯電話や携帯情報端末などへの応用には十分なものとは言えませんでした。また、この応用分野に従来一般的に用いられてきたSNTなどのパッシブマトリックス型の反射型液晶は、色の表示、応答速度などの表示性能面で不十分なものでした。NECでは、これまでの透過型TFTカラー液晶ディスプレイ開発で培ったTFT技術に新たな高効率の反射型カラー液晶技術とを組み合わせることにより、新たに事業進出を決定いたしました。

なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
反射型新製品「NL3224ER24-03」の主な特長
反射型新製品「NL3224ER24-03」の主な仕様

以 上

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