ハイエンドモニタに適したTFTカラー液晶ディスプレイの発売
~モニタ用15.4型SXGAでラインナップをさらに拡充~
2000年08月01日
日本電気株式会社
39cm(15.4型)TFTカラー液晶ディスプレイ「NL128102BC23-03」
NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、グラフィックデザイン、ワークステーション、DTP(Desk Top Publishing)など、プロフェショナルからパーソナルハイエンドユーザのモニタ用ディスプレイに適した、デジタルインタフェース・1619万色表示の39cm(15.4型)高精細・広視野角のアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイ「NL128102BC23-03」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始いたします。
新製品は、主な特長は以下の通りであります。
- CRTの17型に相当する画面対角サイズ39cm(15.4型)の大型画面を有し、1280x1024=131万画素(SXGA)の大容量・高精細表示が可能。
- RGB各8ビットの輝度入力信号とフレームレート制御(FRC:Frame Rate Control)方式により1619万色の表示が可能。
- モニタ用として初めて狭額縁設計を適用し有効画面率81.5%を確保。
- 240cd/m2 (TYP.)の高輝度を実現。
新製品のサンプル価格は10万円となっており、量産開始は本年9月から、量産規模は当初月産2万台を予定しております。
環境保全型製品を求める世界的な社会潮流の中で、省スペース、省エネルギー性能に優れ、人の眼にも優しい表示の可能なTFTカラー液晶ディスプレイのモニタへの応用が本格化しております。すでにCRTモニタとのプラグ互換性を持つ汎用の単体液晶モニタ、モニタ一体型パソコン、さらには液晶モニタをバンドルした省スペースデスクトップパソコンなどの形態で、14~15型1024x768画素(XGA)クラスの製品が急速に普及しております。
さらに、ワークステーション、グラフィックデザイン、DTP(Desk Top Publishing)、医療機器などのプロフェショナルあるいはハイエンドユーザ向けモニタ用ディスプレイでは、スキャナ等入力機器での色信号の多ビット処理化、空間データの大容量化の流れにも対応するため、40cmクラスの画面、SXGAクラスの大容量で多色表示が可能な製品が求められております。
新製品は、このようなニーズに応えるため製品化されたものであり、1619万色表示、240cd/m2 (TYP.)の高輝度など、高度な表示性能を実現すると共に、モニタ応用製品のスリム化のトレンドにも適合する狭額縁設計を新たに適用したものであります。
NECは、1996年に開発した世界初の20.1型アナログフルカラー品をはじめとして、14.1型から21.3型までラインナップを揃え、他社に先駆けて液晶モニタの普及と市場の拡大に努めてまいりました。 昨今、パソコンなどホスト側映像信号出力でのD/A変換、さらには液晶モジュール側でのA/D変換の不要なデジタル信号伝送方式を採用した液晶モニタも、映像信号劣化の回避と低コスト化の両立を狙って普及の兆しが見え始めております。NECでも既に14.1型と15型のXGAモジュール、18.1型と20.1型のSXGAモジュールにはデジタル信号入力方式の製品も用意しておりますが、今回の15.4型SXGAの追加によりユーザーニーズに更にきめ細かく対応できるようになりました。
NECでは今後もデジタル信号入力方式のモニタ用製品ラインアップの強化を図って参ります。
なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。