大画面・高精細マルチメディア液晶ディスプレイの開発について
2000年04月10日
日本電気株式会社
「マルチメディア液晶ディスプレイ」
NEC(NECエレクトロンデバイス)はこのたび、ハイビジョン映像からコンピュータグラフィックス、3次元CAD、放送やWebのコンテンツ制作、DTP(Desk Top Publishing)などのコンピュータ画像までの広範なプロ用ディスプレイに適した、51cm(20.1型)ワイド画面、高精細・高輝度のアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)マルチメディア液晶ディスプレイを開発いたしました。
新開発品は、大型・大容量TFTカラー液晶ディスプレイの新しい応用としてマルチメディアモニタへの展開を目指すものであり、
- 画面対角サイズ51cm(20.1型)、アスペクト比16:10のワイド大型画面
- 1920×1200=230万画素を0.225mmという微細画素ピッチで集積した高精細表示
- RGB各8ビットの信号処理方式による1677万色同時表示
- NTSC (注)比60%の広色度域、400cd/m2 の超高輝度、280:1の高コントラストに加えクリア型表面偏光板の採用による艶やかな画像表示
- VGAからワイドUXGAまでのコンピュータ画像に加え、ハイビジョンの映像入力にも対応
といった機能を有し、高度なマルチメディア表示に一台ですべて対応可能となっていることが最大の特長であります。
環境保全型製品を求める世界的な社会潮流の中で、省スペース、省エネルギー性能に優れ、人の眼にも優しい表示の可能なTFTカラー液晶ディスプレイのモニタへの応用がパソコンを中心に本格化してきております。さらに、ワークステーション、グラフィックデザイン、DTP(Desk Top Publishing)、医療機器などのプロフェショナルユーザ向けハイエンドモニタ用ディスプレイでも、空間データの大容量化、色信号の多ビット処理化の流れに対応するため、20型クラスの大画面、SXGA、UXGAクラス以上の大容量で多色表示が可能な製品が求められております。また、放送映像関係においても、1920x1080画素の1080iハイビジョン対応の液晶モニタが期待されています。
新開発品は、このようなプロフェショナルユーザの広範かつ高度なマルチメディア対応ニーズに応えるため開発されたものであり、1080iハイビジョン映像をはじめ多彩なコンピュータ画像フォーマットに対応可能であり、かつNTSC比60%の広色度域、RGB8ビット信号処理方式による1677万色同時表示、ハイライト表現に優れる超高輝度など、高度な表示性能をも実現したものであります。
なお、今回開発したマルチメディア液晶ディスプレイは、4月12日から14日までパシフィコ横浜で開催される「電子ディスプレイ展」に出展いたします。
新開発品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。