ハイエンドモニタに適した大画面TFTカラー液晶ディスプレイの発売について
2000年01月06日
日本電気株式会社
46cm(18.1型)TFTカラー液晶ディスプレイ「NL128102AC28-04」
NECはこのたび、グラフィックデザイン、ワークステーション、DTP(Desk Top Publishing)などのハイエンドモニタのディスプレイに適した、デジタルインタフェース・1677万色表示の46cm(18.1型)高精細・超広視野角のアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイ「NL128102AC28-04」を製品化し、本年2月からサンプル出荷を開始いたします。
新製品は、NECのモニタ用大型・高精細TFTカラー液晶ディスプレイのデジタルインタフェース機種をフルカラー対応に拡大するものであり、
- RGB各8ビット(256階調)の信号処理方式により1677万色同時表示が可能であること
- CRTの20型に相当する画面対角サイズ46cm(18.1型)の大型画面を有し、1280×1024画素(SXGA)の大容量で高精細表示が可能であること
- 上下、左右170[degree]の超広視野角を実現していること
- CRT互換液晶モニタ用としてすでに販売中のアナログインタフェース仕様の46cm(18.1型)「NL128102AC28-01、-01A」と外形並びに取り付け穴位置、さらに取り付け穴と表示画面中心との相対位置関係に互換性を持たせた設計により、既存筐体を利用したバリエーション展開が容易であること
などが大きな特長となっております。
新製品のサンプル価格は、28万円となっており、量産開始は本年2月から、量産規模は月産1万台を予定しております。
環境保全型製品を求める世界的な社会潮流の中で、省スペース、省エネルギー性能に優れ、人の眼にも優しい表示の可能なTFTカラー液晶ディスプレイのモニタへの応用が本格化してきました。すでにCRTモニタとのプラグ互換性を有する汎用の単体液晶モニタ、モニタ一体型パソコン、さらには液晶モニタをバンドルした省スペースデスクトップパソコンなどの形態で、14~15型クラスの製品が急速に普及し始めております。
さらに、ワークステーション、グラフィックデザイン、DTP、医療機器などのプロフェショナルユーザ向けハイエンドモニタ用ディスプレイでは、スキャナ等入力機器での色信号の多ビット処理化、空間データの大容量化の流れにも対応するため、50cmクラスの大画面、SXGAクラスの大容量で多色表示が可能な製品が求められています。新製品は、このようなニーズに応えるため製品化されたものであり、RGB各8ビット信号処理方式による1677万色表示、超広視野角などの高度な表示性能を実現したものであります。
NECはかねてから、CRT互換汎用液晶モニタ用として、独自のアナログ信号処理方式によるモジュール側でのA/D変換が不要な大型・大表示容量TFTカラー液晶ディスプレイモジュールのラインナップ充実に努めて参りました。すでに12.1型、14.1型と15型のXGAから、15.4型、18.1型、20.1型のSXGA、21.3型UXGAまでラインアップし、広範囲の応用分野でご利用いただいております。昨今、パソコンなどホスト側映像信号出力でのD/A変換、さらには液晶モジュール側でのA/D変換の不要なデジタル信号伝送方式を採用した液晶モニタも、映像信号劣化の回避と低コスト化の両立を狙って普及の兆しが見え始めております。NECでもすでに14.1型と15型のモニタ用XGAモジュールにはデジタル信号入力方式(6ビット=26万色)の製品も用意しており、今回の18.1型SXGAの追加によりユーザーニーズによりきめ細かく対応できるようになりました。
NECでは、アナログ信号入力方式の豊富なモニタ用製品ラインアップに加えて、デジタル信号入力方式のモニタ用製品ラインアップ強化も図って参ります。
なお、新製品の主な仕様は別紙をご参照下さい。
以 上
プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。